2008年03月10日

ショパン 24の前奏曲より第15番「雨だれ」

 今日は、久々に朝から雨が降っている。僕の好きな春先の雨。生命力に満ちた大地に吸い込まれるような、なんだか柔らかい感じがするのがこの時期の雨の特徴だ。

 中学を卒業する頃だっただろうか。前途に対する様々なあこがれと、青春特有の憂鬱との間で葛藤する僕の心は、春の雨の足音に、しんみりといやされるのだった。そのころに、出会った曲がショパンの雨だれ。貴重な雨の一時を、僕はどのようにスケッチすればよいのだろう。「雨だれ」の曲が僕の心のカンバスに自然に流れ込んできたのだった。

 僕はショパンをあまり聴いていなかった。今でも、あまり聴く方ではない。世の中には逆にショパンしか聴かない人もいるが、まあ僕はピアノを弾かないので彼の良さを理解できないだけかもしれない。ショパン節とでも言ったらいいのだろうか、どうも彼独特の旋律、リズム、そして何よりも曲が醸し出す抒情が僕の肌に合わないのだ。そんな彼の曲の中で、進んで聴いてみたいのがこの「雨だれ」の曲。

 この曲と出会って、高校生以降ショパンの他の曲を聴くようになった。ノクターンなどにははまって何度も聴いていたが、ノクターンは社会人になって1度もCDをかけたことがないほど、ぼくのCDラックに眠ったままである。これからの中年時代、僕のショパンルネッサンスが起こるのだろうか?

アシュケナージ盤(デッカ)
posted by やっちゃばの士 at 09:01| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ショパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月08日

ショパン ピアノ協奏曲第1番 ホ短調

 久々にショパンのピアノ協奏曲を聴いた。前の『雨だれ』前奏曲のところでも書いたが、僕はショパンの曲はあまり好きではない。特に、2曲のピアノ協奏曲のうち第1番のほうは、

ちょっとよそ行きな雰囲気

で、ぜんぜん好きになれなかった。ショパンコンクールでお馴染みの超名曲なのに、好きになれないのはなぜだろうか。ショパンの協奏曲を初めて聴いてから今まで、どうやったら好きになれるだろうかと何度も考えたものである。

ショパンはオーケストレーションが下手だったという評価は誰もが知っている事実だが、やはり、このコンチェルトのオーケストレーションも弱い。

能面のようなオーケストレーション

生意気ながら僕はそう思ってきた。第2番は20歳の青年の熱い燃えるような心が炎を吹き出しているので、そこそこ好きになれたが・・・。

今日出会った演奏はツィマーマン盤。前々から評判の高い演奏であることは知っていたが、曲そのものに関心がなかったので今日まで聴くことがなかった。この演奏は一言。

緩急、強弱、濃淡がやりたい放題
ショパンの霧がこんなに刺激があるなんて

正直、まったく別の曲だと思った。と同時にショパンの楽しみ方がちょっとわかったような気がした。

ショパンの曲は器楽的な演歌

演歌的な器楽曲にしていくことで新しい境地が開けるのかもしれない。わかったような、わからないような不思議な余韻を感じながら、久々にショパンのCDに手を伸ばしてみようと思った。





posted by やっちゃばの士 at 00:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ショパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月16日

ショパン ピアノ協奏曲第2番へ短調

 ショパンのピアノ協奏曲はやはり2番の方がいい。20歳の若者の気概と心情がストレートに伝わってくる。

 それにしても、この2曲の違いはなんだろう。ショパンは同じような曲を書いても仕様がないと判断したのだろうか。おそらく、このへ短調協奏曲で自らの心にたまった思いをすべて吐露し尽くしたのだろう。

第1番(ホ短調)フォーマルな協奏曲
第2番(へ短調)個人的な協奏曲


2番は1番よりも先に作曲されたのだが、出版が遅くなってしまったため、順番が逆になってしまっている。この順番は偶然のようだが、僕はそこに照れくさいショパンの思いが働いているような気がする。

ストレートなパッション
繊細な心のように揺れる音楽
日本画のような濃淡


初恋の女性を描いた第2楽章が有名だが、この曲の一番の魅力は第1楽章だろう。水墨画のようなオーケストラの上を、自由自在に舞うピアノは傷ついた竜のようだ。
posted by やっちゃばの士 at 06:54| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ショパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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