2008年07月23日

ファリャ 交響的印象『スペイン庭の夜』

 昨晩は結構生暖かい風が運河横の街路樹を揺らしていた。僕が会社から出て海の方に向かって走り出すと、ちょうど東の空にオレンジ色の形の悪い半熟卵のような月が浮かんでいた。もわっとした空気の中でちょっと暑苦しそうにも見えた。紛れもない夏の月だ。

 僕は夏の夜が好きだ。久々に『スペイン庭の夜』を聴いてみようと思った。ファリャといえば先月『三角帽子』と『恋は魔術師』を聴いたが、やはり僕には夜の神秘的な情景を描いた曲の方がぴったりくる。ワーグナーとドビュッシーを混合したようなオーケストラがオレンジ色の月のような夜の不気味さを奏でるが、さらりとふくそよ風のようなピアノが情緒を心地よくさせてくれる。

 この曲の構成は3楽章からなり、ドビュッシーの交響詩『海』や『夜想曲』の影響を連想してしまうが、ピアノが奏でるロマン的な情緒が「神秘性」と「物語性」を生み出しており、ドビュッシーの曲が絵画的、空間的な伸縮性と現在進行形を特徴とするなら、ファリャの曲は時間を遡る過去進行形だろうか。分析は無理があるかもしれないが、僕がこの曲に惹かれるのはピアノの心地よさと「神秘性」と「物語性」にあるのは間違いなさそうである。
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[タイトル] ファリャ:スペインの庭の夜
[アーティスト] バレンボイム(ダニエル)
[レーベル] ワーナーミュージック・ジャパン
[種..
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ラベル:クラシック
posted by やっちゃばの士 at 13:07| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ファリャ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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