2008年03月03日

フランク ヴァイオリンソナタイ長調

 梅の蕾もためらいながら大きくなっていくこの季節。
喜びと厳しさの入り交じった緊張を保ちながら、青空に映えている。  
 フランクはこのソナタを後輩の作曲家イザイの結婚祝いにプレゼントした。この曲は決して軽い曲ではなく、内容の濃い曲である。イザイの結婚が大変なものだったことをねぎらうのか、あるいは、今後の人生においての結婚生活の様々な苦難を乗り越えてがんばっていくんだよというようなメッセージが込められているのか。僕は勝手に様々なことを考えてしまう。

 この曲はフランスのヴァイオリンソナタの最高峰と言われているが、僕はフランスの曲らしくないと思っている。同じ時代のサンサーンス、フォーレの傑作と比べても異質な感じを受ける。

 僕はフランクの室内楽が好きだ。僕の性格と合う曲なのかもしれない。彼はずっと教会のオルガニストを勤め、作曲家としてのデビューは晩年になってからだ。彼の作品の重厚長大なところは、オルガンに響きと重なるかもしれないが、作品から感じとれる内面は心の葛藤のような極めて人間くさいものを感じる。つまり、その経歴と比べてギャップを感じるのだ。


 ピアノ5重奏曲、弦楽4重奏曲もそうだが、非常になまめかしいものを感じる。情念のようにも思えてくる。こてこてのスープのようなしつこさといったらいいだろうか、人により好き嫌いが分かれる音楽である。




愛聴盤 パールマン(Vn)アシュケナージ(p)(DC)
posted by やっちゃばの士 at 15:32| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | フランク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月20日

フランク ピアノ5重奏曲ヘ短調

 今日は朝から強い、風と雨に見舞われたが、昨晩の蒸し暑さと午後雨があがってからの曇天の蒸し暑さの方が僕には印象深く感じたものだった。蒸し暑い曇天の下、気持ちよさとは相容れない、様々な思いが渦巻いて、苦しくなることもある。

 フランクのピアノ5重奏曲に流れるすさまじい情念のようなものはいったいどこから生まれてくるのだろう。音楽の高まりとともに、情念を昇華していこうとするのだが、思いを収めることできず、まるで地面にたたきつけて木っ端みじんにするような感じがする。フランス音楽のな夢想的な表現を通り越している。

 嵐のような1楽章が終わり、夜の音楽に入る。今日こそは熱帯夜ではなく、涼しい爽やかな夜を迎えることができるだろうか?しかし、どこまでいっても熱を冷ますことができないような音楽だ。僕は56歳のフランクがなぜこんな音楽を書いたのだろうと思ってしまう。

 フランクの室内楽は、他の曲もそうなのだが情の渦巻きのようなものを感じてしまう。ヴァイオリンソナタ、弦楽四重奏曲ともに傑作だが、人によっては聴き通すことが難しいのではないか。僕は、情のパッション大好き人間なのでフランクの室内楽は大好きなのだが。
  
ラベル:クラシック
posted by やっちゃばの士 at 19:39| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | フランク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月05日

フランク ヴァイオリンソナタイ長調 そのA

 桜の美しい季節になった。桜を見る人の心はそれぞれだろうが、桜にある種の艶やかさを感じる人も多いのではないだろうか。


最も艶やかなヴァイオリンソナタ


フランクのヴァイオリンソナタ以上の曲があるだろうか。トルストイはベートーヴェンのクロイツェルソナタに情感を感じたようだが、ここにある情の濃さはクロイツェルの比ではあるまい。

この曲に関してはキーワードクラシックで書いたので今回はここでおしまい。

http://keywordclassic.seesaa.net/article/146368040.html

http://yachaba.seesaa.net/article/93402776.html

CIMG0684.JPG







posted by やっちゃばの士 at 23:13| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | フランク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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