2008年05月16日

エルガー エニグマ変奏曲

 遅咲きの作曲家、正規の音楽教育を受けていない作曲家、僕はそんな作曲家に自分自身を照らし合わせて、僕もまだまだいけるといろんな可能性を模索することが多い。そんな作曲家の中でも、天才肌ではなく、どちらかというと家庭を大事にし、地味にキャリアを積んで40歳にして大作「エニグマ変奏曲」を発表して世に出たエルガーが一番印象が強い。

 僕はエルガーがなぜ「変奏曲」というマイナーなジャンルで本格的なオーケストラ作品の最初の傑作を書いたのかと考えてみる。そう考えてみると、ブラームスの例が浮かぶのだが、エルガーは果たしてブラームスを意識したのだろうか?エルガーとブラームスの共通点は、ほの暗い旋律もあるだろうが、オーケストレーションがあまり上手でない(渋いオーケストレーション)にこそあるように感じる。エルガーの大作はちょっととっつきにくいところというか、間延びした感じになることがあるのだが、これはオーケストレーションにあるのではないかと思う。実際ブラームスと違って音色が単調に感じてしまうこともある。

 エルガーはブラームスと違って、愛する妻と結婚し、妻のために愛すべき曲も書いた。「愛の挨拶」ほど胸をきゅんとさせる音楽があるだろうか?これに匹敵するのはグリーグがやはり愛する妻のために書いた「君を愛す」ぐらいではないか?話が反れたが、僕はエルガーやグリーグなど妻を生涯愛し続けた作曲家の曲が好きである。地味だが透き通ったさわやかさと、ぬくもりを感じる。エニグマの主題は本当に感動的だが、この曲を聴いているとエルガーを応援したくなってこの曲を聴いてる自分がいるから不思議だ。

エルガー:行進曲「威風堂々」エルガー:行進曲「威風堂々」
販売元 : Amazon.co.jp 音楽
価格 :
[タイトル] エルガー:行進曲「威風堂々」
[アーティスト] ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
[レーベル] ポリドール
[種類] CD..
>>Seesaa ショッピングで買う



 
ラベル:クラシック
posted by やっちゃばの士 at 00:15| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | エルガー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月23日

エルガー 交響曲第1番変イ長調


秋の青空にまっすぐな飛行機雲

 晴れ晴れとした心で迎えた秋の休日。エルガーのあの高貴な交響曲第1番の冒頭の序奏が浮かんでくる。エルガーの交響曲と言えば

地味で長大
デモーニッシュなところがない



イギリス音楽そのものなのだが、この曲には


それに勝る気高さがある


 作曲されたのは1908年、エルガー50歳の時のこと。50歳になるまで交響曲の構想を温めてきたのだろう。


まるで長い年数を経て完成した巨大な戦艦の進水式のようである


 先に述べたような気高さや、高貴さは人生の円熟期を迎えて、初めてにじみ出てくるものではないかと思う。大器晩成型の作曲家には僕は非常に共感するものがある。

 ところで、僕は結婚して間もないころ、妻と一緒にハワイのオアフ島にあるパールーハーバー(真珠湾)に行ったことがある。パールハーバーを目の前にして、浮かんできたのがこの曲の第1楽章の第1主題だった。若い兵士たちが飛行機で隊をなして出陣していく光景が僕には見えていた。

新しい出発
人生の門出
厳かなセレモニー


にぴったりくる曲ではないだろうか。

 そして、最後に第3楽章の長大なアダージョ。その夢幻的な美しさは、過去の美しい思い出を回想しているようでもあり、ちょっと平坦なこの曲の楽想を、変化にとんだ魅力的なもにすることに役立っている。間違いなく、イギリスの生んだ交響曲の代表格だろう。




posted by やっちゃばの士 at 10:41| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | エルガー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月29日

エルガー 『エニグマ変奏曲』そのA

 すっかり落ち葉も散った晩秋の夜。ここのところ、妻と一緒にソファに座って話しているときが、一番気持ちが落ち着く。子どものことや、テレビの話題など、取り留めのない会話を交わしながら、また一日が終わろうとしている。


2人三脚


 妻の力によって、成功した音楽家がいる。エルガーがその1人だ。エルガーにとって、その妻アリスはミューズであり、最大の支援者であった。有名な『愛の挨拶』もこのアリスの存在があってこそ生まれたものである。

 エルガーの出世作となった『エニグマ変奏曲』も、曲の主題は妻の気づきにあった。この曲の正式名称は


『独創主題による変奏曲』


このほの暗く高貴な感じのする主題ほど、


ノブレスオブリージュ

ということばがぴったりくる音楽はないだろう。エルガーの渋いオーケストレーションにもかかわらず、この曲が人気があるのは、紛れもなくこのノブレスオブリ−ジュな主題に原因があるのは間違いないだろうと僕は思う。






posted by やっちゃばの士 at 00:14| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エルガー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。