2008年04月08日

ブルッフ コル・ニドライ

 今日は韓国ドラマ「雪の女王」に惹き込まれてしまった。妻が見ていたのだが、人のいい主人公の男性 に対する強情な主人公の女性の強烈な姿が印象的だったからだ。詳しい内容は分からないが、「雪の女王」という、氷のような女王の心が一人の男性によって開放されていくストーリーの童話がドラマの中で象徴的に出てくるのだが、どうもこれがこのドラマのテーマらしい。

 舞台はソウルの大学などだが、僕はかつて訪れたソウルの学生街、大学路(テハンノ)の風景を思い出した。冬、1週間ほど滞在したのだが、街を歩いているとあるレコード店を見つけた。店の名前は「バロックレコード」。クラシックもたくさん扱われていた。その当時、僕は韓国語の勉強もかねて、カセットプレイヤーを携帯していたので、CDではなく、カセットでいいものはないかとハングルの文字を棚の上から順番に読んでいった。今から8年前くらい前だが、韓国ではまだクラッシックのカセットが当たり前のように売られていたのだった。僕がそのとき買ったのがフルニエのチェロ協奏曲作品集だった。サン=サーンス、ラロのチェロ協奏曲、そしてブルッフの「コル・ニドライ」だった。

 僕はカセットを買ってすぐ、携帯プレイヤーにセットし、曲を聴きながらソウルの町を散歩した。冬のソウルはとても寒かった。裏通りに入ると昔ながらの民家や商店が雑然としているのがこの町らしい。そして、いたるところに赤い十字架をかかげたキリスト教会の姿を目にすることが出来た。

 「コル・ニドライ」はユダヤ人の信仰告白に音楽をつけたものである。チェロの低い音が冬のソウルの十字架の丘になぜかぴったりとくるのだった。僕は日本人としていろいろな意味で多少緊張しながら歩いた。この祈りは、韓国人のものかもしれないし、日本人としての僕の祈りなのかもしれないと不思議な気持ちだった。
無題.bmp
ソウルの夜景


posted by やっちゃばの士 at 00:43| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(0) | ブルッフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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