2009年04月21日

ブラームス ヴァイオリンソナタ第1番ト長調『雨の歌』

 夕方から雨が降り続いています。傘をささずにちょっと外へ出かけましたが、とても気持ちのいい雨でした。おそらく、桜の木の若葉からこぼれる水滴がとても新鮮に僕の眼に映っていたからかもしれません。

 暮れていく中、一人雨の音を聞きながら書き物をする

こんな時、『雨の歌』の第2楽章のほの暗くも抒情的な音楽がぴったりです。冷たい冬は去って、雨の一夜を明かせば、暖かい日差しの朝が待っている。

 第1楽章と第3楽章の明るく美しい音楽に挟まれたこのアダージョは、沈んだ情緒の中にも、何か期待感のようなものが感じられて、何度聞いても心地よい音楽です。

 そして、第3楽章のアレグロ『雨の歌』。期待感を抱きながら、帰路につく身に、しとしとと降り注ぎ続ける雨。心地よいけれども、心持足を速めている自分に気付きます。

 この作品はブラームス円熟期の作品ですが、春を思わせるとても明るくて美しい音楽です。ピアノ三重奏曲第1番や弦楽六重奏曲第1番のような、悩ましくて激しい思いの春ではなく、落ち着いた春の雰囲気です。このあたりはやはり円熟期の作品だからでしょう。

 それにしても、ヴァイオリンソナタは春の雰囲気にぴったりくる曲が多いです。このブログで取り上げたものでも

ベートーヴェンの『春』、『クロイツェル』
フランクのソナタ
フォーレのソナタ
ドヴォルザークの小品
グリーグのソナタ


があります。まだまだたくさんあるのですが、別の機会に取り上げたいと思います。








posted by やっちゃばの士 at 23:16| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ブラームス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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